家族って何だろう?という問いを考えて


私の実家は箱根で、生まれてから就職して家をでた時、旅館を経営していた。
祖父も祖母もいて、家族6人で住んでいた。
常に家には誰かがいて、他人が家にいるのも当たり前だった。
温泉のお風呂にお客さんと一緒に入ることもあった。それが普通の生活だった。

就職して東京に来て、はじめて一人暮らしを始めた。
仕事が忙しくてなのか、一人になりたくなくてなのか?
いつしか家は寝にかえるだけの居場所になってしまった。

結婚して子供が生まれ、3人の暮らしが始まった。
一人でない安心感や安定感を感じた。
家族のために仕事を変えたり、辞めるかどうするか悩んだ時もあった。
母親が子供のために仕事はあきらめるべきと思っていた時期もあった。
そんな中、旦那がアメリカの大学に行くと言い出した。
自分のやりたいことを最優先にしている旦那に、子供のためにあきらめていた、私の悩みは何だったんだろう?と思った。

家族のためにと言って自分で自己犠牲、ひとりで抱えこんでいたことに気が付いた。
もっと自分は自由になってよいのではないか、それが子供のためにもなるのではないかと思った。
母親アップデートコミュニティに入って、同じように自己犠牲を感じている母親にたくさん出会った。

子育てが一段落した自分が何か母親のためにできること、家族のためにできることがあるのではないかと思ったこと、自分が実家で過ごしたときのような、大勢の大人と接するこどもが増える子供たちが増えたらよいと思ったことが参加した理由です。

佐々木 典子