『家族と意識する』ことから始めること


私のパートナーが、ある日突然『CIFTに空室でたんだって。入居したいね。』という話から始まってあっという間に引っ越しを迎えることになりました。
『拡張家族』という聴き慣れないコンセプトで、大都会で人と人とが家族だと意識して共に生活していくという試み。
正直言って、最初は戸惑いと、少し怖いという気持ちと、色々なことがよぎったのは事実。

私のバックボーンとして、幼い頃に、両親が離婚して以降、シングルマザーの母、同居の祖母とご近所の叔父や叔母の沢山のサポートもありながら何不自由なく大人達の助け合いの環境で育ててもらいました。
ご近所のおじさん、おばさんにも時に叱られながら、可愛がってもらって、ご近所の目が当たり前のように子供を見守る環境下でした。

ここ最近は、都会では隣近所の交流もほとんどなく、希薄な人間関係が是とされる風潮もある中、CIFTのような試みに参画できることは、今となっては本当に未知でもあり、楽しみでもあります。
はっきり言って、人間関係を築いていくことは本当に面倒とも言えるし、時に厄介でもある。
だけど、究極辛い時に救ってくれた存在は、やはり人であり、新たな価値観や世界観をもたしてくれるのも間違いなく人であるということ。
CIFTに入居し、新たな価値観の中で生活することを通して、私の人生にどんな体験がもたらされるのか、乞うご期待ですね。

悔いのない、楽しい人生を精一杯味わい尽くすをモットーに。

寺原理恵子