マイコンポストもやってきた。ぶち壊された先入観 コンポスト日記Vol.2


(前回までのお話)
(前回のリンク)https://cift.co/life/1868
・うちのコミュニティCiftにコンポストがやってきた。
・大丈夫なのか? 臭くないのか?
・ゴミが土になるんだって。見たい見たい。毎日生ゴミ入れる。
・とうとう“その瞬間”がやってきた。感動!
・私はこの子を一人前に育てるわ。

現在Cift(CAST拠点)には、コンポストが2つ。
  1. りんコンポスト
  2. たかコンポスト
とうとう“その瞬間”を体験したい私は、1日3回ぐらいコンポストの様子を見に行く(キッチンの三角コーナーをあさっては、コンポストの「餌」も拾う)。

そして、それ以外の時間はコンポストについての情報収集(音楽しろ)。
たかコンポストは、毎日(ゴミを)入れては「よおくかき回していた」のがよかったみたいだ。サイトによっては「2週間に1度くらい」って書いてあったり「毎日攪拌」とあったりでまちまちだ。

でも、2日ほど置くと表面にうっすら白いカビみたいなものが(良いカビみたい)あり、見た目的にちょっとまだ怖いので、せっせと混ぜることにした。

調べれば調べるほど、いろんなことを試したくなる。
でも、「りんコンポスト」も「たかコンポスト」も、シェアハウスの「共有キッチン」にあるから、共有物です。私だけのコンポストじゃないし、覗きたい時にいつでも覗いていたいけど……
「あの人、いつも土と対話してる」って様子、ちょっと怖いですね。
怖いけど、でも…
私は、確かに自分が入れた生ゴミが、ここで土になるのを感じたかったの!
というわけで、マイコンポストをマイルーム用にもに買いました。

りんコンポストと同じ、ローカルフードサイクリングさんのものを。

ひとりじめコンポストを入手したら何ができるかというとね。
失敗できるんだよ。
いろんな情報源には「肉を入れるな、花を入れるな」とNG情報が多い…けど、
自然から生まれたままのものは自然にかえるんじゃないっけ? なんでダメなの? とかいろいろギモンが浮かんでくるわけ。
私は、入れて良さそうなものは入れてみたい。失敗したらそれはそれでいい。
でも、みんなのコンポストで失敗したらよくないから、マイコンポストで実験するという計画です。
そして!
コンポストのことをより知って、びっくりした。
あなたのこといろんなこと、勘違いしてたわ!!

  • 分解がうまく行ってる時、温度が40度とか60度になるらしい。
    なんですって! 60度って..!?
    ほら。湯気。

  • 生ゴミをモリモリ入れたら、どんどん土が増え、コンポストの容器からすぐにいっぱいになっちゃうんじゃないかと思った。
    →実際は、生ゴミのほとんどは水分で、分解されるときに水分は出ちゃうから…残るのは生ゴミの1割なんだとか。ほんのちょっと。ずっと使い続けられるようだ(後日、限界があることを知る)。
  • どうせ臭いんでしょ?
    菜っ葉とかの生ゴミなら1日ぐらいで分解されちゃう。すごい!臭わない。ほら。Ciftのみんなの嘘のない感想です。(撮影:2月末)

  • コンポストで出来上がるのは「土」じゃない。「堆肥」だ!
    堆肥に植物は植えられないので、普通の土とまぜて使うのだ。
  • コンポストセットを買ったらきっと「特別な土と微生物キット(フリーズドライ的な)」が来るのかと思っていた。
    →来たのは、おそらく、くん炭とピートモス。百均の園芸コーナーでも見るやつ。「無菌のもの」が初心者にはきっと始めやすそうだからこの組み合わせ(くん炭で臭いも抑えられたり)。でも別におがくずでもいいし、米ぬかなんかもブレンドすると良いようだ。古い土がダメってかいてあるけど、ちょっとリスクがある程度かなと思う。
  • よく、「生ゴミは分解されて栄養になるから鉢植えに植えとけ」みたいな意見を聞くけど、土にただ埋めても分解されるわけじゃない
    →というか全然よくない。微生物が活動しやすい環境、温度だとか湿度だとかはある程度整うと分解される。
  • 鉢植えに生ゴミを埋めて、種や苗を植え、もしバランスよく分解が始まったとしたら、植わってる根や苗を傷めちゃう。
    →つまり、根だって分解されちゃうと困るし、分解の時に高温になるから根がヤケドするんだなきっと

ざっくりまとめると。
コンポスト、別にめんどくさくない。
臭くない! 入れちゃいけないものあまりない!

要するに土じゃないか。

何が土に還って、何が還らないか…? その疑問、私たち、いままで生きてきた知識としてすでになんとなくわかってるじゃない?
自然から生まれたものは還るんだよ。人工的な加工をしてなかったらね。

いやでも、はて!?  どうだろうね。わかっている気になっているだけかもしれない。

私は、『ゼロ・ウェイスト・ホーム』の翻訳者、服部雄一郎さんのこの記事を読むまで、「劇落ちくん」が土に還らないなんて、考えたことなかった。

》台所スポンジよりずっといい!~ 洗剤もマイクロプラスチックも流さない食器の洗い方

(素晴らしくて全記事熟読しました)
粉のようにポロポロ削れていって…。
土に「劇落ちくん」が混ざったら……。
私たちには小さくて見えないけど、コンポストの中の微生物にはわかるんだねえ。海に混ざったら。魚たちが(体内に)取り入れちゃったりするんだねえ。

そんなことを意識しました。

生きているこのコンポストは、あったかくなると暖をとれます(この写真2月末頃かな…)。
ほら。猫か犬っコをだっこしているような。

ほら!愛しい!
カビずに、腐らずに、いっぱい食べて、良い堆肥になぁれー。

※私のブログ書き溜め癖のせいで、1カ月半遅れで更新してます…。
昨今のCiftは、コロナの影響でみんなそれぞれのお部屋にお籠り中。シェアハウスだけどZoomでエクササイズしたり「対話」したりしております。


さて、私、横沢ローラはコンポストが趣味の人ですがシンガーソングライターです。だいたい人間の曲を書いていません。

木の曲があるので置いておきます。北海道の美瑛に立っていた一本の木のお話。

木は、倒れて土に還るのだよね。

 

(この動画は私がやっている「オノマトペル」というユニットのライブ。チャンネル登録してもらえたら嬉しいですの。)