アキヨ(二児の母)が、親ではなく、家族になった日@鎌倉


まえがき:
ゆでたまご日記(ゆでたまごができる10分の間にかけることを書く!というルールの日記)にしようと思ったが、1時間半くらいかかってしまった。ので、通常記事として寄稿。

ここ一年くらいは、一緒に暮らすメンバーたちと一緒に「旅」をするのが私のお気に入り。

家にいるだけでも、みんながいろんな世界に連れて行ってくれるから、特に出かけなくたっていい説もある。ぶっちゃけ。でも、それでも、場所を変え、いつもの違う景色を共に眺めることで、お互いをさらに知るというようなことも、あると思う。だから、たまの旅が好き。

夏も近づいてきたし、最近無職になったリオを誘い、最近お疲れムードな気配を感じるアキヨを誘い、アキヨの息子であるケイスケ(小3)とユウト(中1)も誘い。噂を聞いた他のメンバーたちも来ることになり。(この家では、楽しい話も、楽しくない話も、いつだって筒抜けだ。)

リオのもう一つのお家@鎌倉に出かけることとなった。リオのお家から海まで、徒歩2分!そんなに大きなお家じゃないから、みんな寝る場所あるかしら・・・・?と思いつつ、「もうええわ、みんなで行っちゃおう!」というノリで、旅、スタート♪

初日は雨。だったので、海で散歩したりしつつも、途中からやってくるメンバーを待ったり、お昼寝したり、夜ごはんを作ってみんなで食べたり…おしゃれなグラスで一緒に乾杯しちゃったりしながら。日常の延長のような時間を過ごす。箱が変わるだけで、人も行動も変わらないって、なんか面白い。ジプシー?遊牧民?って、こんな感じなのかな。いやぁ、楽しい。

そして2日目の朝。みんな、何泊するか決めていなかったので、1泊かな~と思っていたが…その日、お昼過ぎに都内で仕事の予定があったメンバーが、「今日もここに帰ってきていい?」と言ったところから、みんな2泊することに。(笑)

朝は、まち歩きをしつつ、朝ごはんを食べたり、コーヒーを買ったり…部屋で寝ているメンバーもいたり。こんな風に自由に過ごせるって、いいなぁ。

その後は、いざ、海へ!晴れてきた、晴れてきた。ケイスケもユウトも、嬉しそう。アキヨも。他のみんなも。海の、人をはっちゃけさせる力って、すごいよなぁ~。いつも、思う。

ユウトは、よく、私を泣かせてくるのだけれど、この日も、ユウトに、泣かされてしまった。

海で遊んでいる時に、ケイスケが、アキヨ(母)のことを、「アキヨ~」と呼んでいた。いつも、「お母さん」と呼んでいるのに、何があったのだろうか。その場にいたユウトに聞いてみる。「なんでケイスケはアキヨって呼んでるの?知ってる?」と。すると、ユウトはこう言う。

「さっき、お母さんと話してさ。『お母さんのこと、アキヨって呼んでいい?』って聞いたら、『良いよ』って言われたから、僕もケイスケも名前で呼ぶことにしたんだ~。それで、僕は、これから、お母さんのことを、親ではなく、家族として接するんだ。」

ジワジワくる‥‥‥‥

そう思った理由を聞いても、「いや、なんとなくそう思ったんだよね~、みんな、アキヨってよんでるし。」と、さらっとしている。

この旅の中で、あることに気付いた、普段よく喋っている印象のユウトは、よく、一人で、ぼーっとしている。よく、寝る。大人と子どもの間にいる彼は、私が想像する以上に、いろんなことをたくさん受け取り、行動し、自分の中で消化しながら、力強く生きているんだと思う。

少し前まで私よりも少しだけ身長が小さかったユウトは、いつのまにか私の身長を越えていた。

こんな風に、子どもが大人になっていく過程を眺めさせてもらえるって、幸せだなぁ。思い切って家庭を開く決断をしてくれたアキヨに、感謝だ。

そして…これが山場かと思いきや、まだまだ終わらないのがCift旅の凄いところ。海で思いっきり遊んだ後は、夜ごはんタイム。今日は、外食。人数が多かったので、2グループにわかれて夜ごはん。私がいたほうのグループでは、なかなかハードコアな対話がなされました。超大衆な感じの中華で。(笑)

大きくいうと、テーマは子育てだったかな。夫婦で子育て方針について喧嘩をするという話をよく聞くけれど、子どもとの関わりは、人によって違うし、子どもを育てた経験のないメンバーも多い中にアキヨ家が来たことで、みんな、さぐりさぐり、試行錯誤しながら彼らと関わっている部分がある。だから、このテーマに関してハードコアな対話をする日が来たことが、私はすごく嬉しい。子どもは、イチ人間で、あり、それ以上でもそれ以下でもないと思う。けれど、影響を受けやすい存在ではある中で、彼らとのコミュニケーションに関して対話をしながら進んでいける感じは、すごく大事だし、素敵だなぁと、改めて思ったなぁ。

ふと気づいたけれど、20歳(子ナシ)、30歳(子ナシ)、33歳(子ナシ)、43歳(二児の母)で、ここまで真剣に子育て対話ができるって、すごいな、なんか。

そして、最後にメンバーの一人が言ってくれた「価値観がこんなに違うのに、その違いについてこんな風に話ができるって…幸せ。」という言葉で対話が終われたことも、嬉しかった。ありがとう。

ハードコア対話を終えて、「合宿二日目感がすごいね。笑」なんて言いながら、お家に帰宅。就寝。

そして、翌日。今日は、大雨。私はこうしてパソコンに向かい文章を書いているし、読書している人もいるし、オンラインで研修を受けている人もいるし、同じ空間で、各々過ごしている。この感じも、いいなぁ。

今日はみんな松濤に帰るのだろうか?どこでも仕事ができる時代になったので、もはやここにずっといてもいいのかも?なんて思ったりする。

今日はどんな一日になるのかなぁ、楽しみだ~。